信頼できる担当医は
初めて精神科にお世話になったのは、学生時代だった。学校から紹介状を書いてもらって、あろうことか、曜日や日にちが段々と解らなくなってしまって、紹介して貰い何度か診察してくれた担当医の先生の名前すら忘れてしまって。もう本当にこの病気が嫌だな、と思った。
改めて対応してくれた先生が、その当時の私にとっては「不愛想で、そこまで親身に対応してくれない先生」に感じた。先生の言葉が端的すぎて理解できない私の頭の悪さもあるかもしれない。何度か聞き返していく内に徐々に面倒くさい顔をする先生の顔を見ていく内に、相談しにくいというか。
そんな抵抗感もあって、受診を辞めて、「発達障害の『恐れ』としか言わないし、口を濁すし、あまり考えなくても良いのかもしれない。」と私は開き直ってしまった。そうしてそのしわ寄せが、今に至っている。
診断書を書いてくれて、安い診察料で済んで良かった医師にも会えた。
実はよく話を聞いてくれる先生もいるんだってことも解った事も嬉しく思えた。
でも、実を言うと、時間をかけず淡々と効率的に的を得た診断をしてくれた、その最初の医師こそ一番良かったのかもしれない。
相性もあるかもしれない。その当時の私は「合わない」と感じたけれど、多少の度胸がついた今の私なら大丈夫だろうか。
二進も三進も行かない中だからこそ、ズバズバと物を言う、あの時の医師の診察ならぬ意見を聞きたい。「私、何が向いてると思う!?」もう本当に焦る。どうすればいいんだろう。キャリアカウンセリングにもさじを投げられたし、GATBの結果をみてもこれと言って得意分野が出てこなかった。終いにはアルバイトや障碍者採用枠をちらつかせたり、「何が向いているのかの職種」が知りたいのに。
その時の医師が夢に出てきたし!何だかなあ。