どーしよーもないけど何とかなる

日々の恋愛、身体の事、コミュニケーション障害の事、美容の事などなど。その時の気分で書きなぐります!

小林ギリ子が不快な理由

小林ギリ子と、彼女の描く漫画が嫌いだ。中には、共感できる内容もあるけれど、ほとんどが内容の本質ではなくて、彼女自身に嫌悪感を抱く。あるあるネタではあるけれど、読んでいて「不器用過ぎてイライラする」のだ。

 

性被害の事、思春期の問題、労働問題など、社会の被害に遭わない様に解りやすく漫画で描かれているので、とても参考にはなるし、良い問題提言にもなると思う。特に、小学生~大学生、会社員歴が浅い人達(若手)などなど、他にも教育関係者や、もっと体裁を整えられたら各省庁関係者にも勉強になると思うし、政策提言にも繋がるかもしれない。とは言え、余りにも漫画の描き方がどうも独り善がりで、ただの世渡りが下手で、社会生活において頭が回らない女の子を、被害者意識が強い目線で描いたものに見えてしまう。

 

彼女も、発達障害なのだろうか。

 

私は、彼女の漫画を辛抱強く読み続けていたら、「恐らく『小林ギリ子』という人物は、価値観が定まらない中学2年生~社会の壁に初めてぶつかった大学生なのではないか。」と思っていた。すると、どうやら30代だという事が解り、血の気が引いてしまった。

 

「お前と話してると世間知らずの女子高生と会話してるみたいで疲れる」20代の頃、そう言われた事が私にはあった。発達障害の実年齢と精神年齢は合致しないし、話す内容や言動を聞いて「17,18歳」と言われてもおよそ間違っていなかった。

 

小林ギリ子を漫画から人となりを感じ、不快に感じるこの感覚は、私が今まで出会ってきた人々に与えてきた不快感と近しい物だったのだ。

 

「大人しいくせに、頑固」

「真面目な奴って、なんで我が強いの?」

「生意気」

「面倒くさい」

「残念なお嬢様」

 

つまり、ナメられやすく、反論の仕方が小林ギリ子と私は似ていたのかもしれない。対人関係が恐ろしく下手くそで、ヒエラルキーの存在やパラダイムの中でどう生きるか、不満があれば、どの様に対応すべきか。それが欠如している。スマートまではいかないまでも、不器用を超えて「馬鹿で怖くて、見てられない、痛々しい」存在なのだ。

 

たまに、彼女の母親が出てくるけれど、コンプレックスを抱えた両親がギリ子を産み育てたら、この有様だ。

 

両親が、どこかで自分の人生の躓きを「昇華」しない限り、やがてそれは子ども(ギリ子)に影響し、被害者意識ばかりの強い面倒くさい女性になってしまうのだという事も、よくわかった。

 

この面倒くさい女性によって、各方々に色々な気づきを与えたから、「必要悪」な存在でもあるけれど。

 

彼女が漫画以外で少しでも承認欲求を満たされる経験があれば、漫画の描き方・表現も違ってくると思うのだ。例えば…言いたくはないけれど、

 

・一緒にいて楽しい社会性の高い友達や仲間(男女問わず)

・漫画以外の趣味

・本を沢山読む(教養、知性を)

・学力の底上げをし、大学に入りなおす。

・「女」としての魅力を周囲から認知される。

 

彼女は、負によって生きている様に見えてならない。自分と似たような負を抱えた人達、つまり類友で固まり、凝り固まった被害者意識を抱えた人達と肩を寄せ合って生きている。

 

まずは、両親からキチンと愛され、女性として、人として認められる機会があれば良いんだけれど。

 

それが出来ないから、自分を唯一表現出来、そして負の承認欲求を満たしてくれるのが、あの漫画なのだと思う。そして、それ無しに自分ではいられない。あの漫画を描くことに依存してしまう。

 

同族嫌悪かもしれないけれど、彼女には、もう一度人生をやり直せるような機会があれば良いな、と思う。素敵な恋が出来ます様に。