デートなどでお金の心配をしなくても良い、という事。
今までが異常だったんだ。そう思ってる。旅費も何から何まで全て、お金の心配なんて、無かった。せいぜいお金をかける必要があった事、出費だなあと思った事と言えば自分の身支度だった。あとは、気遣い気配りレベルで何か買ってあげたりする程度。
本当に、お金の心配何て、なかった。その異常な世界から抜け出して、初めて知った、知恵や生き方。
カルチャーショックだった。
誘われたのに、私が払うの?
誘っておいて、私が払うの?
君だけ1人が、楽しんだだけじゃないか。私の人生の時間を使って良い思いを楽しい思いをした君。
当たり前だ!これが、当たり前の世界なんだ。
だから、私も誘いには「乗る価値があるか」考えなきゃいけない。異常な世界から脱した今、この世界では、「相手」の誘いが必ずしも楽しい時間・楽しい旅行・楽しい食事とは、限らない。一緒に居て、満足な人でなければ、「支払い損」になっている事になる。
だから、本当に心から「払ってでも、この人と一緒に楽しみたいな」と思う人じゃないと、駄目なんだ。
そう思ったら、私は…相当ケチなんだ!と思った。そう。私は節約家で、価値の無い物に対してはお金を極力かけたくない。お金に無頓着。だって、お誘いに対して支払った事なんて、滅多になかったんだもん。
今まで、異常な世界に居たから、解らなかった。自分がケチだったなんて。
この人は、お金を払うだろうか…心配しながら、念の為余分にお金を持っていく。
この人は、お金をどこまで払えるのだろうか…解って誘ってるのだろうか…
じゃなくて、お金を払っても気にしない位の相手と一緒に遊びに行けば良い。
誘われても、お金の事は安心して誘いに乗っても良いのは、もう異常な世界だった時の事。
身の丈に合う人と一緒に時間や人生を楽しむって、決めたんだ。だから、悔いの無い様に、相手の人間性や価値観を重視する。
ケチな私が、後悔しない様に。ケチな私が、お金を払っても痛くも痒くも無い様に。
異常な世界にいた、「あの子」は本当に、楽しかったな。「あの子」だったら、この世界で出会っても、私はお金に対してケチにはならない。むしろ私は喜んで折半して、一緒にどこへでも、行っただろう。
あの頃は…楽しかった。でも、自分を見失っちゃいけないんだ。過去を踏まえて私はキチンと、何に投資すべきか、考える。後悔の無い様に。喜んで支払いたい人に支払いたい。私の、大切な、時間とお金と身支度。