自分と同級生
「社費留学がしたい」
大抵は、社費留学となると事業会社が多い。当たり前だけれども。そうなると自社製品をどれだけ愛せるか、社風にどれだけ惚れこむかが要なのだけれども、私はソコをすっ飛ばして考えてた。当時はそんな事、入社したらどうとでも誤魔化せるだろ。位に。
でも、私は自分のスペクトラムを把握してなかったから、その「社費留学」以前の問題だったのだ。
エントリーシートを書く時に、添削をして貰う。大抵は友人、もしくは恋人がいる。だけれども、私には居ない。この時点で「社会に出る以前の未熟者」だという事を理解していればよかったのだ。いや、理解は薄々感じていた。
でも、「入社すればきっと」「まずは入社して、精神がリセットされるかも」その一心だった。
でも、書けない。書けないんだ。書けなかった。業界研究もしてなかった。興味が無いし、私にはピンとどれもこれも来なかったから。唯一シンクタンク系に興味を抱いたけれど、面接で抽象的な事を聞かれて、落とされちゃった。
それでも、いつか
そんな気持ちで、ただひたすら返り咲きを夢見て生きてきた。
気が付いたら、返り咲きの夢すらズレてると感じ始めて今は自分の症状と向き合って、レベルを下げた生活を考えている。
プライドとスペクトラム
どうして。どうしてこうして自分が。その一心をふり払う様に、転職先を考えている。
そうこうしている内に、同級生や知った人達が次々に社費留学を決め込んでいる。ああ、私、何してるんだっけ?
夕方になって、母が私の体調を気遣う。私は自立どころか、夢どころか、生みの親を心配させる程度の低レベルの人間だ。
これは、スペクトラムのせいではない。自分と向き合えず社会に溶け込めず上手く活かせないもどかしさからくる、自虐する気持ちが、私の味方を傷つけているんだ。
もしも自分に子どもが出来たらば、世界中を旅して色々な物を見て、世界中渡り合える「技術」を持った人になって欲しいな。
私はもう、お終い。
色々な思考や好奇心が止まり、社会の時事に追い付けていないし、かと言ってその分なにかに優れている所があるかと言うと、そうでもない。
世間知らずの子どもの様な中身になってしまっている。本当に、終わってる。
でも、今朝、それを全て悟った時、リスタートを切れる気がした。本当に気がしただけだけれども。
今度は違う。正しい方向を向いて、正しい努力をするんだ。私は、停まっちゃいけないんだ。人生を、自分と楽しむ。私は私が好きだって事が解ったもん。私の味方は、私と家族。私は家族の為、私の為、生きるんだ。
頑張ろう!